私たちは、設計のノウハウを最大限に活かし、脱炭素社会の実現に向けて、さまざまな脱炭素技術をご提案します。
まず、CO2排出量を可視化するために、図面から各種要素を読み取り、CO2排出量を算出します。
単に数値を算出するだけでなく、一般的な建物との比較により、CO2排出量の主な要因を抽出します。
その上で、建物の特性に応じた脱炭素計画をご提案します。
また、ご提案の際にはCO2削減効果を明確にするため、シミュレーションによる具体的な数値も併せて提示いたします。
| 私たちの強み | 一般的なコンサルタントとは異なり、設計の知識が豊富なスタッフ陣によるより確度の高いご提案が可能 |
|---|---|
| STEP1 | 現状の省エネ性能の算定 |
| ・図面から建物の省エネ性能に関わる内容を読み取りCO2排出量を算定 | |
| STEP2 | CO2排出量の内訳分析 |
| ・CO2排出量の内訳を分析することで、CO2排出の主要因を分析 | |
| STEP3 | 脱炭素化のご提案 |
| ・建物の特性に応じた脱炭素計画のご提案 ・シミュレーションによりCO2削減効果を可視化 | |
具体的には、建築面積や階数、天井高、建物の用途などの物理的な条件を反映させながら、実際の建物を3次元的にモデル化していきます。
さらに、空調設備、照明設備、換気設備などの各種設備機器についても、それぞれの能力や使用状況、運転スケジュールなどを考慮して、より現実に近い形でモデルに組み込んでいきます。
こうして構築された建物モデルに基づいて、エネルギー消費量やCO2排出量を定量的に算定します。
この際には、設備の稼働パターンや気象データなども反映させることで、実際の運用を想定した高精度なシミュレーションが可能となります。
その結果、一般的な基準値や同規模・同用途の建物との比較ができるようになり、お客様の建物が現在どの程度省エネルギー性能に優れているのか、あるいは改善の余地がどこにあるのかを明確に把握することができます。
この分析結果は、今後の省エネ対策の方向性を検討するうえでの有力な資料となります。
入力した建物モデルをもとに算出されたCO2排出量を詳細に分析することで、建物の特性に応じた最適な脱炭素化の方針を導き出すことが可能です。
この分析により、エネルギーの使用実態を「見える化」し、どの設備がどの時期にどれだけのCO2を排出しているのかを、明確に把握することができます。
具体的には、月別や季節別の変動に加え、空調・照明・給湯・換気といった設備別にCO2排出量を分類し、各設備のエネルギー使用状況を可視化します。
これにより、建物内で最も多くのエネルギーを消費している要因や、CO2排出の主要な源を特定することが可能になります。
また、これらのデータを一般的な同規模・同用途の建物と比較することで、相対的な省エネ性能を客観的に評価できます。
たとえば空調設備に着目すると、時刻ごとの冷暖房の熱負荷（建物が必要とする熱量）を解析することで、現在の空調機器が過剰に設計されているか、あるいは不足しているかを評価できます。(冷暖房の熱容量が不足しないために、一般的に余裕を見込んで設計を行います。)
こうした情報に基づき、空調機器の能力の適正化や、最大熱負荷の低減を通じた機器の縮小化など、設備に関するご提案が可能になります。
さらに、日射条件や地域特性を活かした再生可能エネルギーの導入検討も重要な視点です。
例えば、太陽光発電の導入においては、建物の屋根形状や方位、傾斜角といった要素と、地域ごとの日射量や日射方位角を正確に把握・分析することで、発電効率の最大化が期待できます。
これにより、導入効果の高い再エネ設備の設置計画を立案することが可能になります。
このように、詳細なCO2排出量の分析と設備ごとの特性把握により、現実的かつ効果的な脱炭素化計画を立案します。
ルクラスイノベーションは「省エネルギー投資促進に向けた支援補助金（省エネルギー投資促進支援補助事業のうち住宅・ビルの革新的省エネルギー技術導入促進事業）（ネット・ゼロ・エネルギー・ビル（ＺＥＢ）実証事業）」において、一般社団法人環境共創イニシアチブが公募する「ＺＥＢプランナー」に登録申請中です。
目指すべきZEB オーダーを共有し、各STEP で課題を解決する「ZEB ロードマップ」も用いて、省エネ建物の普及に努めます。
2025年度に自社が受注するコンサルティング業務のうち、ZEBが占める割合を50％以上を目標とします。